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2023年5月15日

府木連との共催セミナー「ロシアのウクライナ侵攻」

講師は防衛研の山添博史氏

 

ロシアがウクライナに侵攻して1年以上経過、未だ停戦の気配すら感じられず泥沼化しつつある。かかる環境下、平林会は(理事長・小林健次郎氏)は大阪府木連(会長・津田潮氏)と共催で5月15日(月)午後5時30分より、西区立売堀の建設交流館で時局講演会「ロシアのウクライナ侵攻」を開催した。講師はテレビ等でお馴染みの山添博史氏(京都大学出身)。現在は防衛研究所・地域研究部米欧研究室長として活躍中でロシア安全保障と国際関係史が専門、大阪出身。日本人にとって近くて遠い国ロシア。ロシア研究の第一人者が約90分間、公開情報のみに基づく研究者個人の見解を語った。聴講したのは100名弱。
◆侵攻の背景。ソ連解体の結果に「納得がいかない」ロシアがある。つまり「本来ロシアにあるべきロシア人地域」「本来ロシアとともにあるべきウクライナ」「本来認められるべき大国の発言権・勢力圏」。さらに中東欧諸国のNATO加盟が大きい。
◆ウクライナ関与の経緯と決断。2004年のオレンジ革命では親ロシアのヤヌコヴィッチ大統領候補を拒否。2014年、市民運動が腐敗大統領ヤヌコヴィッチを拒否。ロシアがクリミア奪取、東部ドンバス介入。
◆2022年全面侵攻:「今なら勝てる」と判断。ゼレンスキー政権は脆弱、短期間で崩壊する。米国等の西側諸国は断固とした行動はできない。キーウを一旦とれば誰も覆さず、次第に結果を黙認する。
主戦場となっているウクライナの東部地域は親ロシア派が多い地域。ロシアと中国の関係については触れたものの戦争の終結について山添氏は口を濁した。しかし我々日本人が一番気になる核については「全面的な使用はないが小規模な戦略的核の使用は排除できない」と語った。不当な武力による現状変更が成功すれば更なる暴力が頻発する可能性がある。
※当日集まったウクライナへの支援金は8万5061円。全額ウクライナ大使館に送金。


平林会


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